STORY
国民的ミュージシャンが、大人気ブランドがその才能をこぞって称える気鋭の若手アーティスト・とんだ林蘭さん。ときに猟奇的と評されるほどトガった作風を誇る彼女は、一方で自らを包むごく普通の生活から創作の力を得ていると言います。彼女の選んだ「偏愛品」はそんな暮らしの道具の中から、とりわけ「気持ちがアガる」益子焼の逸品です。
型に収まらない個性。何度使っても飽きが来ない。
ふと気づいたんですが、最近三田さんの器ばかり選んで使う自分がいるんです。器っていざ使い始めないと本当に生活の中で愛せるかどうか分からない…そんなところがありませんか?初めはご贔屓だったのに意外と簡単に飽きてしまった、なんてことも私の場合たまにあって。その点、三田さんの器は心の耐用年数が長いというか、まったく飽きないし使用頻度もとても高い。
この絶妙なマーブル模様…。益子焼って素朴な土の風合いが特徴なんですが、そういう雛形に収まらない個性の露出を感じます。中でも黄色と白のカレー皿が大好きで、決してカレーだけじゃなくて何を盛ってもハマります。他の食器と並べるとさらにかわいさが引き立つんです。
欲しいのは、テンションの「ベース」が上がるモノ。
普段から大事にしていることがあって、それはテンションの「ベース」を高い位置に持ち上げておくこと。特にコロナ禍で閉じこもっていると気分はずっと低空飛行で、いざ創作に迫られても急には気持ちが飛び立てない。なので、最初から平均高度を上げておくわけですけど、その手段として例えばこの器です。同じ料理でも、使えばパッと華やぎます。食卓も、それに私の心も。
日常のアイテムって頻繁に手にする、目にするだけに影響力が大きいから、最近は「テンションのベースを上げてくれる日用品」にきちんとお金を使っています。益子焼のイベントで三田さんの器と出会ったときは、一目惚れに近い状態で、欲しい!と思いました。
身近なモノから未知を作る。例えばメイクで自分の顔も。
実は私、身の回りのモノからインスピレーションを得ることが多いんです。作品のために遠くに出かけるとか、そういうことはあまりしなくて、本当にクリエイティブの源泉は家の中とかスーパーの棚とか…。そういう身近な場所の品々が、創作を経て見え方がガラリと変わったら面白いなといつも考えています。このお皿は、素材とするには個性的すぎるかもしれませんが、作品としての完成度が高くて刺激的ですよね。
見え方が変わるといえばメイクもそうで、この私の顔なんて身近なモノの典型です。なので、誰にも会わない日は「いつもの顔」を変える大胆なメイクを試みることも。そして見つかる新たな自分。跳ね上がるテンション。そういうマジックが化粧品にはありますよね。
大手銀行から身を転じてファッション界へ。異色のキャリアチェンジを果たし、未知の現場に怯むことなく挑んできた大人気スタイリスト・川上さやかさん。彼女には「お守り代わり」として常日頃を共にする、愛してやまないジュエリーがあります。一つ一つが思い出、一つ一つが挑戦の証。そしてそれだけに、どのジュエリーの輝きもいずれ劣らぬ心強い味方です。
挑戦の記憶を形に。未来の自分を鼓舞するために。
何かを達成したら自分にご褒美、そんな方も多いかと思いますが、私の場合、買うのは決まってジュエリーです。いや、ご褒美なのかな…。頑張った自分をねぎらう、というよりも、未来の自分を鼓舞する、そう、それが本当の目的ですね。
例えば仕事が行き詰まって気分が落ちたり、自信をどこかに失いかけたり、そんな誰にでもあるネガティブな瞬間に、私は人知れずそのジュエリーを見つめます。そして、「あのときだってできたじゃん!」と心の内を密かに元気付けるのです。これらの子たちは一つ一つが私の人生のマイルストーン。「あのとき」の苦労や勇気がぎゅっと結晶化した、私を励ます特別なアイテムです。
実用主義だから、あえてジュエリーは主張強めに。
そんな大切な装飾品だからこそ、しまう人、使う人、それぞれいると思います。私はというと完全に後者で、ファッションアイテムはいずれも普段使いが前提です。根っからの実用主義だから、服にしろバッグにしろ、もっぱら選ぶのは心落ち着くシンプル&ベーシック。「自分に合う」という感性が大切なのは、服装もお化粧も同じかもしれませんね。
あれ、その割にはどのジュエリーも意外と主張強めじゃない?と思われたでしょうか。実はその通りで、あえて小物は実用を考え、クセや遊びを求めています。ベーシックな身なりに対して、エッジーな小物で多少主張を添えるイメージ。装飾品の押し引きで個性のバランスを取るわけですね。出かける前にジュエリーで装いを遊ぶのが私の朝の楽しみなんです。
新たな分野に挑み続ける。できればいつかこんなことも。
達成記念のジュエリーを最初に買ったのは35歳ぐらいの頃で、念願叶って女性誌の表紙を初めて担当したときです。私は遅まきで、この仕事を始めたのが30歳頃だから、足掛け5年の道のりでした。以来、仕事の大小にかかわらず、CM、ブランドブック、写真集と新たな分野にチャレンジするたび、こうした装飾品をコツコツ今日まで買い足してきました。なので、これらはそのまま私の挑戦の数、挑戦の履歴。今後もどんどん増やしてゆきたいものですね。
そして最終的には、まだ漠然となんですが、自分の見立てた良品ばかりのお店ができたら…なんてことをモヤモヤ夢想しています。いつの日か達成できたら、どんな大きなジュエリーを買おうかな(笑)。
全国のお店を日々慌ただしく飛び回るアルビオンの金丸美容部長。その一見すると、ごくありふれた普通のタオル?しかしそこには、「ウチに帰る楽しみ」とまで言わしめる驚異の実力が秘められていたのです。もしお手に取るならばご注意を。一度使うと後戻りできないかも…。
拭くというより、素肌をねぎらっている感覚。
出会って以来、すっかりこの感触のとりこと言いますか…。とにかく、一度触れてほしい、周囲の皆様ともこのうっとり感を分かちあいたい、そんな思いにさせるのが「UCHINOしあわせタオル」です。普通のタオルと思って使うと、きっとお肌が驚くかと。柔らかいとかフカフカとか、それでは少し言い足りません。糸の細さが通常の1/5らしく、水気をぬぐっているというよりも、肌を繊細にねぎらっている、癒している…ひと拭きごとにそんな至福が込み上げます。
このタオルを使ってる間は考え事が止まるんですよね。メーカーさんの調査によると、この肌触りの良さが自律神経のバランスまで整えるそうなのですが、しかし分かる気がします。かなり振り切った感触ですので。
一枚のタオルが、家に帰る楽しみになる。
このタオルを見つけたのは去年のこと。よく行く銀座の百貨店で知人へのプレゼントを探していたときでした。私はあまり身の回りのアイテムを厳選するタイプではなく、化粧品以外では、あとは唯一タオルくらい。元々あの質感が大好きなんです。喜ばれる良いタオルがあればと思って売り場をのぞくと、店頭に踊る「しあわせタオル」の文字が気になって…。ちょっと触るや、プレゼントはもちろん、その場で自分の分も購入してしまいました。
今や自宅のタオルは「しあわせタオル」ばかり。時折どこかへ出張に行くと、このタオルを使うのが家に帰る楽しみなんです。そして、使う瞬間を想像するのもまた幸せで…。すごいパワーだと思いませんか、もはや使ってもいないのに幸せなんて(笑)。
アルビオンも誰かの唯一無二になれますように。
たかがタオルと思われるかもしれません。しかしそういう日用品・消耗品でも、優れたモノはしっかり贅沢品の域に届く、そんな良き例だと思うんです。その意味では化粧品も一緒ですよね。ピンからキリまであり、いざ使ってみると違いは歴然。毎日使う身近なモノだからこそ、そこに自分の「偏愛品」が見つかれば、暮らしのクオリティがグンと上がるように思います。
このタオルを愛用しつつ、自社のブランドをときどき顧みています。徹底して原料や製法にこだわる姿勢は、私たちアルビオンも熱意を同じくするところ。アルビオンの化粧品も、いっそう多くの方々の唯一無二になれるとうれしいですね。
公開日: 2021/10/19