STORY
夏の宵闇を飾るやさしい光。
匠の花火&和ろうそく。
匠の花火&和ろうそく。
筒井時正玩具花火製造所/
東の線香花火 長手牡丹、西の線香花火 スボ手牡丹
大與/色ろうそく 夏
燦々と太陽の陽射しが降り注ぎ、目に映るなにもかもが明るくまぶしく、みずみずしい風景が視界に飛び込む夏の昼下がり。夜は少し色調をおさえた空間に身を置くことで、より涼やかな心持ちになれるでしょう。そんな夏の夜に風流なのが、色鮮やかに暗がりを彩る線香花火やろうそくの灯りと、そのゆらめきを見つめて過ごすひととき。可憐で儚げな光の中に、旅先ではしゃぎながら楽しんだ花火や、夏祭りにお盆、家族や友人たちとの輝くような思い出が浮かんできます。(甲斐みのり)
風が奏でるガラスの楽器。
澄んだ音色で心とかす江戸風鈴。
澄んだ音色で心とかす江戸風鈴。
篠原風鈴本舗/小丸 金魚
涼やかに音色を奏でる風鈴は、江戸から昭和の時代にかけて庶民の間で親しまれてきた夏の風物。日本人の多くは、ちりんちりんと余韻を残す心地よい風鈴の音を聴くと、風が吹いていると認識するため、脳が涼しさを感じて体温まで下がるそう。それどころか、高らかで軽やかに揺らぐ音を聴くと清々しく心が洗われるような心地に。それは風鈴が、小鳥のさえずりや小川のせせらぎと同じ周波音を出しているから。日々の疲れを和らげて、リラックスさせてくれるのです。(甲斐みのり)
しずやかな涼の手触り。
日本の美意識を宿す硝子の器。
日本の美意識を宿す硝子の器。
廣田硝子/雪の花 ミニフラッペ
古来より日本では夏の暑さを和らげるため、道や庭に水をまく打ち水がおこなわれたり、部屋にい草を敷くことで、肌で涼を感じてきました。現代の暮らしでは、水をまいたり、室内の設えを変えることは難しくとも、テーブル上でささやかに、涼を感じることなら気軽にできます。衣類を夏服に衣替えするように、普段使いの器も涼やかに。触れるとひんやりとした質感が肌に伝わるガラス製品を用意。使う前に冷蔵庫で冷やしておけばなおのこと、清涼感も増すでしょう。(甲斐みのり)
やわらかく空気を彩る、
菊花せんこう&キャンドル。
菊花せんこう&キャンドル。
りんねしゃ/菊花せんこう
カメヤマキャンドルハウス/バニラ&シーソルト
密接な関わりを持つという、香りと記憶。人に備わる五感の中でも、香りを感じる嗅覚は、記憶をつかさどる脳の海馬と直接的に結びついているのです。ある香りに触れたとき、遠い記憶がよみがえったり、懐かしさや切なさで胸がきゅっと締め付けられたり、感情が揺り動くのも、そんな理由から。夏ならではの線香の香りやキャンドルの香りに、実家での家族団らんや祖父母の家で過ごした夏休みの時間、ゆったり過ごした夏の夜の風景を、思い出すかもしれません。(甲斐みのり)
その素朴さがクセになる。
職人気質なおやつ&ラムネ。
職人気質なおやつ&ラムネ。
原 次郎左衛門/虹色ラムネ ハワイアンブルー
山本佐太郎商店/大地のおやつ 3じのビスケット
蒸し蒸しと暑さが続き、身体中で熱を発する日本の夏は、いつもより体力を消耗します。けれども夏バテで食欲不振に陥る人も多いはず。だからこそ、日頃のおやつの時間をより楽しく豊かなものに。虹色に染まるグラスの中で、シュワシュワ弾ける炭酸水の泡を口にふくむと、夏休みのプールのあとに頬張った、おやつやソーダ水の格別な味わいを思い出します。毎日食べても飽きがこない、体に優しく安心なおやつから、夏を乗り切る力を得られるはずです。(甲斐みのり)
※写真はイメージです。実物の商品と異なる場合がございます。
職人によるワークショップ開催!
大正4年に創業以来、江戸時代と変わらぬ伝統的な製法で「江戸風鈴」を現在も作り続けている唯一の工房「篠原風鈴本舗」。そんな篠原風鈴本舗の絵付け職人が特別に来店し、江戸風鈴の魅力に触れながら絵付けを通じてものづくりを体験いただけます。
お子様や未経験の方でも楽しく体験が出来るワークショップです。 ぜひこの夏の思い出に、風鈴の魅力や歴史に触れてみませんか?お気軽にご参加ください。
■応募フォーム https://forms.gle/UABJ9599CYRKikKS7
※締め切り:2024年 7月1日(月)
※応募は抽選制となります。7月2日(火)より抽選結果を順次ご連絡いたします。
プロフィール
甲斐 みのり
旅、散歩、手みやげ、地元パン、クラシックホテルや建築、雑貨や暮らしなどを主な題材に、書籍・雑誌・webなどに執筆。
著書『歩いて、食べる 東京のおいしい名建築さんぽ』『にっぽん全国おみやげおやつ』『愛しの純喫茶』など50冊以上。
公開日: 2024/6/19